日本国内の人手不足が深刻化する中、特定技能ビザを活用した外国人労働者の採用は、多くの企業にとって重要な経営戦略となっています。特に2.7億人を超える人口をもつインドネシアからの人材は、親日な国民性やその若さなどで注目されています。

そこで本記事では、インドネシアに関する基礎情報、インドネシア人材の特徴や採用の流れ、費用、そして登録支援機関の活用などについて解説していきます。

この記事は、累計1,000名以上の外国人を支援し、特にインドネシア人材の採用を強みとする登録支援機関「Funtoco」が詳しくお伝えしていきます。

インドネシアの基礎情報


インドネシアは、世界最大の島嶼国です。インドネシアには17,000以上の島がありますが、実はそのうち約9,000の島にしか人が住んでいません。

首都はジャワ島にあるジャカルタで、総人口は約 2.7 億人(2020年時点)です。総人口のうち27.94%の人は8~23歳、25.87%の人は24~39歳、 21.88%の人は40~55歳といった構成で、若者(生産年齢人口)が非常に多い国です。

宗教人口は、イスラム教(86.69%)、キリスト教(10.72%)、ヒンドゥー教(1.74%)、仏教(0.77%)と、国民の大半がイスラム教を信仰しています。

特定技能インドネシア人の在留数と産業分野

「特定技能」の在留資格によって日本で働くインドネシア人は、2023年12月末時点で34,253人となっており、ベトナムに次いで国内では2番目に多い国となっています。


出典元:出入国在留管理庁 特定技能在留外国人数(2023年12月末時点)

産業分野別に見てみると、介護や製造業、農業、飲食料品製造分野で働くインドネシア人が多く、介護分野が7,411人ともっとも多くなっています。

東南アジア最大を誇る人口数と今後の経済成長予測を踏まえると、日本で働くインドネシア人は今後も増え続けていくことが考えられます。

今のうちから特定技能のインドネシア人採用を強化しておくと、今後の採用戦略も立てやすいでしょう。

特定技能でインドネシア人を採用するメリット


特定技能でインドネシア人を採用するメリットをいくつかご紹介します。

若い労働力と適応力

インドネシアの人口は東南アジア最大で、しかも若年層が多く、豊富な労働力が大きな特徴です。若い人材は新しい環境や技術に対しての適応力も高いため、日本で働く上でも大きなメリットとなるでしょう。

多様性の促進

インドネシア人を積極的に採用することで、社内で多文化的な労働環境を作り出すことができ、グローバルな視点を持ったビジネス展開も可能になります。また、日本人社員の異文化間コミュニケーション能力の向上にも繋がります。インドネシア人採用のメリットは単純な労働力だけでなく、幅広い面で企業にメリットをもたらしてくれるでしょう。

親日な国民性

インドネシア人は真面目で目上の人を敬う文化も強く、親日な国民性も大きな特徴です。学習意欲も高く、インドネシアの高校では第二言語の履修に日本語を選択する人もたくさんいます。これらの特徴は、日本で働いてもらう上で大きなメリットとなるでしょう。

インドネシア人の性格的な特徴  
■家族が一番


■親日家が多い


■和やかでいつも笑顔


■目上の人を敬う


■楽観的でポジティブな性格の人が多い


■真面目でありながらゆったりとしているところがある

特定技能インドネシア人採用の流れ・費用


以下では、特定技能でインドネシア人を採用する際の主な流れや費用面について詳しくお伝えしていきます。

採用の流れ

以下が、特定技能インドネシア人採用の主な流れです


1. 企業が求職者を募集し、書類選考や面接を行う

2. 求職者が健康診断を受ける

3. 企業がビザ申請書類を作成し、契約書案を求職者に提示・送付する。求職者が同意した場合、契約書に署名し、日本の入国管理局で在留資格認定証明書の手続きを行う

4. 求職者は SISKOTKLN (http://siskotkln.bnp2tki.go.id/) に登録し、署名した雇用契約書、CoE、出国計画書をアップロード。登録が完了すると、オンラインビザ、パスポート発行のための推薦状としてインドネシア移住労働者候補登録証明書、労働BPJS保険、E-KTKLN(移住労働者証明書)が発行される

5. 候補者は、日本入国前にジャカルタの日本大使館または総領事館/領事館(デンパサール、メダン、スラバヤ、マカッサル)でビザを申請する

現地送り出し機関の利用は任意

現在、日本で働きたい外国人労働者のほとんどが、取り決めで現地送り出し機関のサービスを利用しなければなりません。
しかし、インドネシアに関しては、現地送り出し機関を通した人材紹介や雇用契約の締結は任意となっています。

送り出し機関を利用する際の費用

現地送り出し機関を通す場合は、外国人本人が送り出し機関に一定の金額を払う必要があります。
費用は送り出し機関により異なりますが、1人あたり約2000~2700万ルピア(約19~26万円)が相場です。

全体の採用フローにかかる費用

特定技能インドネシア人を企業が採用する際は、さまざまな費用が発生します。代表的なものは、教育や訓練の費用・日本への渡航費用・入管手続きの費用などです。入管手続きに関しては必要書類も多く複雑なため、日本の登録支援機関へ委託するケースが多いです。

特定技能インドネシア人を採用する際の注意点


特定技能インドネシア人を採用する際には、いくつか注意点もあります。

インドネシアは、国民の大半がイスラム教を信仰しており、イスラム教には厳しい食事制限があります。豚と酒は、一切禁止です。

また、1日に5回(1回のお祈り時間は5~10分程度)のお祈りが義務付けられているため、オフィス内や工場内にお祈りできるスペースを準備しておくなどの配慮が企業には求められます。

インドネシア人に関するよくある質問集はこちら

インドネシアに強い登録支援機関を活用するメリット

特定技能インドネシア人の受け入れに際して、日本語教育や文化研修、定期的なフィードバックや支援、教育プログラムの実施など、すべてを受け入れ企業側が実施することは簡単ではありません。

そんな時は、人事業務や一部の支援業務(定期面談や生活のサポートなど)を登録支援機関に委託するのも一つの選択肢です。また、委託する際はインドネシアに強い登録支援機関を活用することで、よりスムーズな受け入れを可能にすることはもちろん、蓄積されたマネジメントノウハウの共有などを受けることも可能です。

特定技能インドネシア人の採用は「Funtoco」にお任せ


登録支援機関である「Funtoco」では、累計1,000名以上の特定技能外国人を企業様にご紹介してきました。圧倒的に高い定着率が強みで、Funtocoが紹介する特定技能外国人の企業定着率は全業種平均で85%以上、介護分野にいたっては90%以上となっています。

社員の半分近くを多国籍な外国人で占めており、紹介した人材や支援委託を受けた人材の支援を母国語で行える点も強みです。介護分野や外食業、食品製造業の人材紹介を特に得意としており、インドネシアの人材紹介に強い点も特徴です。

特定技能インドネシア人を採用したい企業様や、採用したインドネシア人材の支援・サポートに手が回っていないという企業様は、ぜひFuntocoにご相談ください。