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日本人との交流促進に係る支援
今回は、特定技能外国人の支援として、日本人との交流促進に係る支援に関しての記事です。簡単に言えば、外国人が孤立したり孤独感を感じたりしないように、地域の行事やお祭りなどに参加させてあげてくださいね、というような支援です。
特に就労するエリア等にもよりますが、仕事と寮の行き来だけをするような環境だと強い孤独感を感じたり、ストレスを感じることがあります。また周りに相談もできる人もいないなどの状況が事態を悪化させ、技能実習制度でニュースにもなる失踪などの問題にも繋がってきます。そのため、特定技能では積極的に日本人との交流の機会を作っていきましょうとなっています。
「1号特定技能外国人支援に関する運用要領-1号特定技能外国人支援計画の基準について」に記載されていることになりますが、義務的支援に関しては、下記の2つの方法で特定技能外国人を支援する必要があります。
・1号特定技能外国人と日本人との交流の促進に係る支援は、必要に応じ、地方公共団体やボランティア団体等が主催する地域住民との交流の場に関する情報の提供や地域の自治会等の案内を行い、各行事等への参加の手続の補助を行うほか、必要に応じて当該外国人に同行して各行事の注意事項や実施方法を説明するなどの補助を行わなければなりません。
・また、1号特定技能外国人が日本の文化を理解するために必要な情報として、必要に応じ、就労又は生活する地域の行事に関する案内を行うほか、必要に応じて当該外国人に同行して現地で説明するなどの補助を行わなければなりません。
以前の記事で書いた日本語学習の支援にも似ているのですが、情報提供や機会提供が主であり、特定技能外国人が望んでもいないのに無理やり地域の行事等に参加してもらう必要はありません。しかし、情報提供や案内をしただけで、特定技能外国人が自主的に参加しづらい場合もあるため、その場合は一緒に行事に参加するなどの支援も必要です。
しかし、実際には支援というよりも一緒に日本のイベントを楽しむイメージです。支援というと固いイメージになりますが、特定技能外国人と日本人が一緒に行事を楽しむということができればいいと思います。
注意点
行事参加のための勤務に関して
特定技能外国人が行事への参加を希望する場合は、業務に支障が出ない範囲で、有給付与や勤務時間の変更などの考慮ができればしてほしいという記載があります。行事の内容等にもよりますが、日本人と同様で考慮できる部分は考慮していく必要があります。
まとめ
今回は、特定技能外国人の支援として、日本人との交流促進に係る支援に関してでしたが、いかがでしたでしょうか。
支援として求められている部分の最低限は情報提供や機会提供ですが、実際に日本で就労している方々と一緒に行事等に参加する機会は非常に貴重で大切なものだと考えているため、支援の内容に含まれてはいますが、こういった交流は随時行っていく方が、相互理解も深まり、お互いが働きやすく、コミュニケーションも取りやすくなると思っています。
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この記事ではお伝えしきれてない細かなポイントもまだまだありますので、登録支援機関にもし迷われている企業様があれば、ぜひお問い合わせいただければと思います。