- ・介護福祉⼠養成施設へ⼊学した外国⼈留学⽣が過去最多に!
- ・外国人労働者を受け入れている現場の声
- ・介護職を目指す日本人の減少
- ・特定技能での就労
- ・まとめ
介護福祉⼠養成施設へ⼊学した外国⼈留学⽣が過去最多に!
介護福祉士の養成施設へ入学した外国人留学生の数が過去最多となったことが明らかになりました。年々、外国人留学生の入学者は増加していますが、今年度は2019年度の外国人留学生の数は2,037人を上回る2,395人と、入学者全体の34%を占めています。(日本介護福祉士養成施設協会が10月15日に公表)
5年前に比べると、なんと約9.3倍に増加しています。それに対して、日本人の入学者数は過去最低となりました。
介護福祉士養成校は生徒が集まらない厳しい状況が背景にあるとみられ、養成施設数は大幅減少しており、入学定員数も768人減で過去最少を更新しました。
外国人労働者を受け入れている現場の声
介護の現場で人材不足が進んでいく中、外国人労働者を受け入れることで人材不足の解消が期待されています。介護福祉士養成施設への留学生の入学が増えていることからも、介護職での就職を希望している外国人は増えていっており、今後も介護の現場で活躍する外国人労働者は増加していくことでしょう。
外国人労働者を受け入れている介護施設はわずか6.6%。前年度の2.6%と比較すると受け入れは進んではいますが、まだまだ割合は少ないです。(介護労働安定センター 2020年度発表の『介護労働実態調査』による)
実際に外国人を受け入れている施設では、「労働力の確保ができる」「職場に活気ができる」など、ポジティブな回答が多く、外国人介護職員に対する評価として、65.1%の家族が「満足」と回答。逆に「満足できない」と回答したのはわずか2.1%でした。また既に外国人を受け入れている施設では「今後も受け入れる予定」と回答したのが78.9%でした。(厚生労働省『平成30年度 外国人介護人材の受入れに関するアンケート調査』と『令和元年度「介護労働実態調査」の結果 』による)
介護職を目指す日本人の減少
外国人留学生の介護福祉士養成施設への入学者数が増加している一方で、日本人の入学者数は過去最低を記録しました。
介護福祉士の受験者数も2013年度は15万4,390人、2019年度は8万4,032人と、6年間で半数近くも減少しており、介護福祉士を目指す日本人が減少していることがわかります。
特定技能での就労
外国人が介護分野で就労するためには介護福祉⼠養成施設ルートだけではなく、特定技能で介護分野に就労が可能になりました。
そのため、養成施設を卒業しなくても特定技能で介護職の実務を3年以上経験すれば、介護福祉士の受験資格を取得できることになります。介護福祉士を目指したいが高額な学費を支払うことが難しいという留学生にとっては、特定技能の選択肢が増えたことによって、介護職で働ける機会や介護福祉士になれるチャンスが広がりました。
まとめ
介護分野で就労を希望している外国人の方は増えていっていますが、外国人の受け入れをしている施設、受け入れを検討している施設はまだまだ少ないです。 外国人の方は日本人と違いビザの関係もあるため、就職後の定着率は高く、弊社で介護職に紹介した外国人の方々も現場ではとても活躍しており、施設からの評判もとてもいいです。 人材が不足している施設に、介護分野で働きたい外国人の受け入れを考えてもらえるように発信を続けていきたいと思います。