- ・介護福祉士とは?
- ・どうやって介護福祉士を取得するの?
- ・介護福祉士国家試験2020年(第32回)の合格率
- ・過去5年間の受験者数と合格者数
- ・まとめ
介護福祉士とは?
介護福祉士とは介護・福祉分野の国家資格です。
介護職の資格には、「介護職員初任者研修」や「実務者研修」などがありますが、唯一の国家資格が「介護福祉士」です。
おもにホームヘルパー(訪問介護員)や、特別養護老人ホーム、身体障害者施設等の社会福祉施設の介護職員として介護業務にあたっています。
介護を必要とする高齢者や障害者の身体介護、健康管理を行ったり家族の相談にのったりして要介護者やその家族の生活を支えます。
一度取得すれば全国どこに行っても通用し、信頼度の高い資格です。
どうやって介護福祉士を取得するの?
介護福祉士国家試験の受験資格を取得するには、4つの方法があります。
「養成施設ルート」
介護福祉学科のある学校に2年間通って、介護福祉士国家試験に合格する。
「実務経験ルート」
介護福祉系の施設で3年以上働き「介護福祉士実務者研修」を受けて、介護福祉士国家試験に合格する。
「福祉系高校ルート」
高等学校又は中等教育学校において福祉に関する所定の教科目及び単位数を修めて卒業し、介護福祉士国家試験に合格する。
「EPAルート」
EPAにより来日した者で、3年以上介護等の業務に従事し、介護福祉士国家試験に合格する。
介護福祉士国家試験2020年(第32回)の合格率
受験者数 8万4,032人
合格者数 5万8,745人
合格率 69.9%
合格者のうち337名は外国人となっています。
過去5年間の受験者数と合格者数
日本全体の受験者数と合格者数です。
合格率は上がっていますが、第27回目と比べると受験者数がかなり下がっていっています。
EPAからの受験者数と合格者数です。
第31回目では266人と、過去の受験者数に比べると増えていってます。
まとめ
受験者数が減っている要因のひとつとして、受験資格変更の影響がやはり考えられます。
2016年度から制度が変わり、経験によって受験資格を得る「実務経験ルート」で受験資格を得るためには、「実務経験3年以上」に加えて「実務者研修の修了」が必須となりました。
この実務者研修を受けるためには高い費用がかかり、この点が大きなネックになっているのではないでしょうか。 「実務者研修の修了」は介護士の質の高さは上がると思いますが、資格の取りにくさにも繋がってしまっていると思います。
また、介護福祉士の資格手当も看護師などと比べると低いため、日本人にとっては介護福祉士を取得するメリットが大きいとは言えません。
一方、外国人にとっては介護福祉士の合格をすることで「介護ビザ」を取得できるというかなり大きいメリットがあります。
「介護ビザ」を取得し、日本に永住したいと考えている外国人は多いはずです。
そう言った点からも今後も介護福祉士の受験をする外国人は増えていくのではないでしょうか。