2020年の就職状況

毎年日本で就職する外国人留学生は徐々に増えていってますが、今年2020年は新型コロナウイルスの影響によって、就職がこれまでになく厳しい年となっています。
新卒説明会の中止や採用人数の減少、内定後の内定取消も多くみられる状況となりました。

三密を避けるためにWeb説明会やWeb面接の開催をする企業も多くみられますが、留学生にとってはWeb説明会やWeb面接は日本語が聞き取りにくかったり、雰囲気が掴みにくかったりといった点でなかなか思うように内定が決まらない留学生が多くいます。
そのため、スキル上では日本人と同等以上であっても、日本語のコミュニケーション力で判断されてしまう場合も多くあるようです。
もちろん日本で就職をし働くためには日本語を上達させる事は重要ですが、日本語だけではなく、英語やその他の言語を何ケ国語も話せる留学生も多く、
グローバル化が進んでいっている現在は外国人が日本のビジネスで活躍できる場面も増えてくると思います。

現状の理解が必要

弊社には毎日多くの留学生から問い合わせの連絡がきますが、6月〜7月頃は来年の2021年の卒業後に備えて自分の希望する職種やエリアでの就職を希望する方が多かったですが、
12月の現在では希望職種や希望エリアなどこだわれない状況だということに気がついてきた方が増えてきたように感じます。
しかし、日本人の感覚からすると6月〜7月の時点で就職が決まっていない時点で出遅れている焦りを感じるはずです。外国人の就職が多い、ホテルや旅行関係、貿易関係は現在コロナウイルスの影響で求人がほとんどなく、内定取消にあってしまったという状況もありますが、留学生の就職活動が困難になる大きな問題として、就職活動の開始時期、内定をもらう時期の遅さにあると思います。
日本人と違い卒業後にそのまま働けるわけではなく、卒業後にスムーズに新卒として入社するためには学生でいる時に内定をもらいビザの変更も行わないとなりません。
そういった必要な流れや、日本の就職活動についてを知らない留学生があまりにも多いと感じます。

今後何が必要か

弊社では専門学校や日本語学校に行き、就職活動セミナーを行う活動もしており、主に就職の現状やビザについてをお話しをする機会が多いですが、あまりにもビザについて理解をしていない学生が多いです。

外国人にとって日本で働くということはビザが一番大事になります。まずはビザの理解してもらい、自分はどの仕事ができるのかということをわかった上で早めの就職活動をしていくことが重要だと考えています。
また、留学生だけではなく学校側の理解や指導もとても重要です。
コロナウイルスの影響はまだ続きそうですが、まずは学校や留学生たち本人の正しい理解が必要だと感じています。