特定技能の介護分野に該当する、病院やクリニックで看護師のサポートや患者さんのケアをおこなう「看護助手」のお仕事はについて解説したいと思います。

看護助手とは


看護助手は看護補助者とも呼ばれ、病院やクリニック、介護施設などにおいて看護師のサポートをおこないます。

厚生労働省の資料では、看護助手の役割を以下のように定義しています。

「看護補助者は、看護師長及び看護職員の指導の下に、原則として療養生活上の世話(食事、清潔、排泄、入浴、移動等)のほか、病室内の環境整備、ベッドメーキング、看護用品及び消耗品の整理整頓等の業務を行うこととする。」

看護助手は資格が必要?


看護助手は資格がなくても、できる仕事です。
しかし医療という責任ある業界での仕事なので、実際の業務に役立つ知識を勉強することは大切です。


働くために資格は必要ありませんが、勉強したいという方は「看護助手実務能力認定試験」という試験があるので受けてみるといいでしょう。 この資格を取得すると即戦力の看護助手の証としてみなされ、就職にも有利とされています。

看護助手の仕事内容


看護助手の仕事内容は、看護師のサポートや、患者さんのケアを行います。
主な業務は、以下のような内容です。

シーツの交換や清掃
体の清潔や入浴の介助
食事・トイレ・移動の介助
伝票やカルテ・書類などの回覧
測定や検査の準備
備品管理


外国人が看護助手として働く場合


外国人が看護助手として働く場合は、 
 「特定技能介護ビザ」となります。 「日本語N4以上」と「特定技能介護の検定試験」+「介護の日本語試験」に合格できればビザの申請が可能です。

ビザを取得後、最長5年間、全国の病院や介護施設で「看護助手」または「介護職員」として働くことができます。

また、実務経験3年を積めば介護福祉士の国家試験の受験資格も得られます。 
 「介護福祉士」の試験に合格できれば、「介護ビザ」を取得することができます。 介護ビザはビザの更新さえしていけば、一生日本で介護職員として働くことができ、永住権取得のチャンスにもなります。

まとめ


看護助手は、看護師や准看護師のように資格をもたなくても働けるため、看護師の資格を持っていない人でも「人の役に立つ仕事がしたい」といった思いやりのある心を持った人はもちろんのこと、
組織の中の一人として連携業務をスムーズに行えるコミュニケーション能力のある人なら、やりがいを持って働くことができるでしょう。

また介護福祉士の資格取得ルートの1つ(介護等の実務経験3年+実務者研修が必要)では、実務経験として見なされる範囲に看護補助者の職種がふくまれます。