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特定技能外国人の人数とルート〜2020年9月末・全分野編〜

  • 特定技能の14業種での受け入れ状況
  • 特定技能外国人の人数とルート
  • 今後の見通し

特定技能の14業種での受け入れ状況

2019年4月からスタートして特定技能制度ですが、様々な要因があり、進捗が遅れているというニュースが目立ちます。現状では、どの程度の進捗具合なのかを2020年9月末の法務省のデータを基にみていきます。

前回の記事では、2020年6月末の時点での数字をまとめたものを記載しています。

では、早速全体の数字をみていきます。

5年間の受入目標(人) 2020年9月末(人) 受入率 2020年6月末(人) 前回比較増減 増加率
1.介護業 60,000 343 0.57% 170 173 201.76%
2.ビルクリーニング業 37,000 112 0.30% 84 28 133.33%
3.素形材産業 21,500 712 3.31% 537 175 132.59%
4.産業機械製造業 5,250 774 14.74% 561 213 137.97%
5.電気・電子情報関連産業 4,700 378 8.04% 268 110 141.04%
6.建設業 40,000 642 1.61% 374 268 171.66%
7.造船・船用工業 13,000 213 1.64% 175 38 121.71%
8.自動車整備業 7,000 90 1.29% 54 36 166.67%
9.航空業 2,200 12 0.55% 2 10 600.00%
10.宿泊業 22,000 51 0.23% 39 12 130.77%
11.農業 36,500 1,306 3.58% 930 376 140.43%
12.漁業 9,000 110 1.22% 55 55 200.00%
13.飲食料品製造業 34,000 3,167 9.31% 2094 1,073 151.24%
14.外食業 53,000 859 1.62% 607 252 141.52%
合計 345,150 8769 2.54% 5950 2819 147.38%

3ヶ月で約1.5倍特定技能外国人が増加しております。制度開始から1年半が経過して、2.5%台の受入率となっており、コロナの影響もありますが、まだまだ進みが遅い現状が見受けられます。


特定技能外国人の人数とルート

特定技能外国人としてビザを取得するには、試験に合格するか、技能実習修了するか、業種毎のその他のルールでなるかの大きく3通りになります。毎四半期に法務省から出されている詳細データを基に人数とそのルートをみていきます。

では、一覧をどうぞ。

2020年9月末 試験ルート % 技能実習ルート % その他 % 合計
1.介護業 251 73.18% 0 0.00% 92 26.82% 343
2.ビルクリーニング業 36 32.14% 76 67.86% 0 0.00% 112
3.素形材産業 0 0.00% 712 100.00% 0 0.00% 712
4.産業機械製造業 0 0.00% 774 100.00% 0 0.00% 774
5.電気・電子情報関連産業 0 0.00% 378 100.00% 0 0.00% 378
6.建設業 0 0.00% 641 99.84% 1 0.16% 642
7.造船・船用工業 0 0.00% 213 100.00% 0 0.00% 213
8.自動車整備業 1 1.11% 87 96.67% 2 2.22% 90
9.航空業 12 100.00% 0 0.00% 0 0.00% 12
10.宿泊業 51 100.00% 0 0.00% 0 0.00% 51
11.農業 3 0.23% 1303 99.77% 0 0.00% 1306
12.漁業 0 0.00% 110 100.00% 0 0.00% 110
13.飲食料品製造業 113 3.57% 3054 96.43% 0 0.00% 3167
14.外食業 859 100.00% 0 0.00% 0 0.00% 859
合計 1326 15.12% 7348 83.80% 95 1.08% 8769

引き続きですが、圧倒的に技能実習ルートが多い状況です。介護、宿泊、外食の3分野は技能実習ルートがないもしくはまだ修了者がいないという状況なので、試験ルートが多くなっていますが、その他の業種に関してはほぼ0%の状態になっています。試験ルートも増えてきてはいますが、比率で言うと前回から1%増にとどまっております。

また、国籍別の特定技能外国人を一覧でみていきます。

2020年9月末 国籍・地域 人数 割合 前回比較増減 増加率
1 ベトナム 5,341 60.91% 1,841 152.60%
2 中国 826 9.42% 229 138.36%
3 インドネシア 775 8.84% 217 138.89%
4 フィリピン 567 6.47% 198 153.66%
5 ミャンマー 405 4.62% 114 139.18%
6 カンボジア 280 3.19% 37 115.23%
7 タイ 265 3.02% 88 149.72%
8 ネパール 69 0.79% 20 140.82%
9 韓国 50 0.57% 9 121.95%
10 台湾 46 0.52% 10 127.78%
11 スリランカ 44 0.50% 14 146.67%
12 モンゴル 39 0.44% 23 243.75%
13 ラオス 13 0.15% 4 144.44%
14 バングラデシュ 6 0.07% 2 150.00%
15 マレーシア 5 0.06% 2 166.67%
16 ブータン 1 0.01% 0 0.00%
17 ブータン 1 0.01% 0 0.00%
その他 37 0.42% 12 148.00%
総数 8,769 100.00% 2,819 147.38%

ベトナムの割合が増加しており、全体の6割以上を占めております。技能実習からの切替や技能実習2号を修了したが、母国に帰れずにそのまま特定技能に移行した方々も一定数考えられます。


今後の見通し

あくまで弊社の推測ではありますが、先月今月あたりから海外からの特定技能外国人の入国も始まっており、試験合格者の割合も一定数増加してくるものと思われます。

技能実習の方が制度的に古いですが、国際社会では日本の技能実習制度の問題点等が多く取り上げられており、そもそも制度としての限界も見えてきているのではないかと考えられます。弊社としては、労働のためであれば、特定技能。実習のためであれば、技能実習。というように、そもそもの制度の主旨に沿って、外国人の受け入れ、定着が進んでいけばと思っており、そのためにできる部分で尽力できればと思っております。