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特定技能外国人の人数とルート〜2020年6月末・全分野編〜

  • 特定技能の14業種での受け入れ状況
  • 特定技能外国人の人数とルート
  • 今後の見通し

特定技能の14業種での受け入れ状況

2019年4月からスタートして特定技能制度ですが、様々な要因があり、進捗が遅れているというニュースが目立ちます。現状では、どの程度の進捗具合なのかを2020年6月末の法務省のデータを基にみていきます。

前回の記事では、2020年3月末の時点での詳細と2020年5月末時点での数字をまとめたものを記載しています。

では、早速全体の数字をみていきます。

5年間の受入目標(人) 2020年6月末(人) 受入率
1.介護業 60,000 170 0.28%
2.ビルクリーニング業 37,000 84 0.23%
3.素形材産業 21,500 537 2.50%
4.産業機械製造業 5,250 561 10.69%
5.電気・電子情報関連産業 4,700 268 5.70%
6.建設業 40,000 374 0.94%
7.造船・船用工業 13,000 175 1.35%
8.自動車整備業 7,000 54 0.77%
9.航空業 2,200 2 0.09%
10.宿泊業 22,000 39 0.18%
11.農業 36,500 930 2.55%
12.漁業 9,000 55 0.61%
13.飲食料品製造業 34,000 2094 6.16%
14.外食業 53,000 607 1.15%
合計 345,150 5950 1.72%

前回の数字からは増加はしておりますが、合計人数はいまだに目標受入数の1%台の受入率となっており、この先どのように受け入れが進んでいくかが今後のポイントになるでしょう。


特定技能外国人の人数とルート

特定技能外国人としてビザを取得するには、試験に合格するか、技能実習修了するか、業種毎のその他のルールでなるかの大きく3通りになります。毎四半期に法務省から出されている詳細データを基に人数とそのルートをみていきます。詳細データは四半期毎のため、最新の数字は2020年6月末のものになります。この時点での特定技能外国人は5950人になります。

では、一覧をどうぞ。

2020年6月末 試験ルート % 技能実習ルート % その他 % 合計
1.介護業 120 70.59% 0 0.00% 50 29.41% 170
2.ビルクリーニング業 25 29.76% 59 70.24% 0 0.00% 84
3.素形材産業 0 0.00% 537 100.00% 0 0.00% 537
4.産業機械製造業 0 0.00% 561 100.00% 0 0.00% 561
5.電気・電子情報関連産業 0 0.00% 268 100.00% 0 0.00% 268
6.建設業 0 0.00% 374 100.00% 0 0.00% 374
7.造船・船用工業 0 0.00% 175 100.00% 0 0.00% 175
8.自動車整備業 0 0.00% 53 98.15% 1 1.85% 54
9.航空業 0 0.00% 2 0.00% 0 0.00% 2
10.宿泊業 39 100.00% 0 0.00% 0 0.00% 39
11.農業 2 0.22% 928 99.78% 0 0.00% 930
12.漁業 0 0.00% 55 100.00% 0 0.00% 55
13.飲食料品製造業 60 2.87% 2034 97.13% 0 0.00% 2094
14.外食業 607 100.00% 0 0.00% 0 0.00% 607
合計 853 14.34% 5046 84.81% 51 0.86% 5950

前回同様圧倒的に技能実習ルートが多い状況です。介護、宿泊、外食の3分野は技能実習ルートがないもしくはまだ修了者がいないという状況なので、試験ルートが多くなっていますが、その他の業種に関してはほぼ0%の状態になっています。しかし、試験ルートも増えてきており、全体の10%を超えてきています。

もちろん、これは試験が実施されていないということやコロナウイルス感染症の影響で入国ができていないという要因も大きいと思いますが、現状では技能実習からの特定技能が圧倒的に多いという現状になります。

また、国籍別の特定技能外国人を一覧でみていきます。

国籍 総数 割合
ミャンマー 291 4.89%
ブータン 1 0.02%
バングラデシュ 4 0.07%
ブルネイ 1 0.02%
カンボジア 243 4.08%
スリランカ 30 0.50%
中国 597 10.03%
台湾 36 0.61%
インドネシア 558 9.38%
韓国 41 0.69%
ラオス 9 0.15%
マレーシア 3 0.05%
モンゴル 16 0.27%
ネパール 49 0.82%
フィリピン 369 6.20%
タイ 177 2.97%
ベトナム 3500 58.82%
その他 25 0.42%
合計 5950 100.00%

ベトナムが半数以上を占めております。技能実習生で1番多い国籍もベトナムのため、当然の結果と言えばその通りかと思います。


今後の見通し

あくまで弊社の推測ではありますが、今後は試験ルートの特定技能外国人がさらに増加していく可能性が高いと思われます。宿泊、外食は試験ルートのみですし、介護も今後は試験ルートがメインです。また、コロナウイルス感染症の影響もありますが、随時他業種も試験を行っていくと思われます。

しかし、技能実習の方が制度的に古く、現地や受け入れのバリューチェーンが構築されているため、技能実習制度も根強く残っていくと思われます。弊社としては、労働のためであれば、特定技能。実習のためであれば、技能実習。というように、そもそもの制度の主旨に沿って、外国人の受け入れ、定着が進んでいけばと思っており、そのためにできる部分で尽力できればと思っております。